性質の違いを把握しマスキングしよう!
こんにちは店主です!
マスキング液の代表格といえばこの2つ、GSIクレオスの「Mr.マスキング・ゾルNEO」と「Mr.マスキングゾル改」です。見た目の液体の色は似ていますが、性質はかなり違いますので目的に合わせて使っていきたいですね。
大きな違いはココ!
マスキングゾル NEO
・液体というよりはペースト状(垂れない)
・ナイフでカットできない。
マスキングゾル 改
・使用前にはよくかき混ぜる。
・筆塗りできる。(すこし垂れる)
・ナイフでカットできる!
共通点
・水溶性。
・塗って剥がせる。
・20〜30分くらいで乾燥。
Mr.マスキング・ゾルNEOの使い方
キャップに付属するハケを使ってマスキング液を塗っていくのですが、このMr.マスキング・ゾルNEOは液体というよりかは、どちらかと言えば”ペースト状”のようなドロッとしています。なので、垂れたりはしません。
かなりドロッとしていますので、「塗る」というよりは支持体に「置いていく」といったような感じで、左官屋さんのように壁にセメントを盛るように液をつけていきます。
粘度が強すぎる場合は水で薄めることも可能です。
その場合は塗料皿などに入れ、水を少しずつ足して好みの状態まで薄めましょう。
筆を使ってマスキング液と水を混ぜることは避けましょう。筆にマスキング液が絡みついて非常に使いにくくなります。マスキング液と筆が乾けばゴムのように取り除くことができますが、濡れている最中は本当に厄介です。できれば調色スティックなど筆以外のもので混ぜるのが良いでしょう。水とマスキング液がきれいに混ぜれば、あとは筆で塗ることも可能です。
また、もし筆についたマスキング液が完全に乾燥してしまった場合は、ある程度取り除いたあと、Mr.うすめ液で洗浄してください。
Mr.マスキングゾルNEOは筆で塗れないことはありませんが、筆塗りにはあまり向いていません。広い面にドンドンドンと置いていきましょう。30~40分くらい(瓶に書いてある説明では20〜30分くらいと記載されていますが、塗りの厚さにもよります)で完全硬化しますので、乾いたら先の細いピンセットなどでペリっと剥いてはがしましょう。
Mr.マスキングゾル改の使い方
筆塗り感覚でマスキングをしたいという人には、このMr.マスキングゾル改がオススメです。
こちらはMr.マスキングゾルNEOとは打って変わって、トロトロとした液状で付属のハケで「サッサッサッ」と塗れます。曲面が多い部分などで重宝するでしょう。
”二度塗り”は出来るだけ避け(筆跡が残ってしまい、その部分だけマスキング液が薄くなってしまうため)、素早くサッサッサッと塗りましょう。
細かい部分をマスキングする場合は、左の画像のように筆を使えば簡単です。
筆についたマスキング液は水でよーく洗い流しましょう。乾いてしまうと後々面倒なので筆が湿っている間にこまめに洗浄することをオススメいたします。
すばらくすると写真のようにマスキング液が下の方に溜まってきますので、必要に応じてマスキング液を散らしてあげましょう。(もちろん問題なければそのままでも良いです)
※ちなみにわたしはマスキング液がある程度乾いてきたら、このように逆さ吊りにしたりしてマスキング液の”溜まり”を回避したりします。
Mr.マスキングゾルNEOと同様、30~40分くらいで完全硬化します
ナイフでカットできる!
Mr.マスキングゾル改の特記すべき点は乾燥後にナイフで自在にカット出来るということです。はみ出してしまった部分や微調整が必要な部分をデザインナイフ等でカットできます。
まずは良く切れるナイフを用意しましょう。そしてあまり力をいれずにスッとナイフを入れます。(プラ板などで事前にナイフの入り具合やチカラ加減のコツを試してみるのをオススメいたします。)
先の細いピンセットを使い、余分なマスキング液を剥がしていきます。ここからは楽しい作業ですな〜🎵
以上がMr.マスキング・ゾルNEOとMr.マスキングゾル改の使い方です。
結果、どっちが使いやすいのか?
僕個人の意見としてはMr.マスキングゾル改の方が使いやすいですね。ただ、購入を考えている方にこんなことを言ってしまうと身も蓋もないのですが、是非とも両方買いましょう!(笑)そしてご自身でその違いを確かめてみてください。
ちなみに、僕が初めて使った感想を申し上げますと、、、
使いづらい、、、
でした。
どういうところが使いづらかったかと言うと、細かいところは塗りにくいし、おまけに筆でも塗りにくいという点でした。
しかしながら!
広い面はスイスイスイ〜とハケで塗ることができますし、マスキングテープとは違い、曲面なども簡単にマスキング出来るという点においては、とても手間のかからないアイテムであると断言できます。
試し塗りをある程度行ってみて両者の性質をよく理解し「この場所はどの方法でマスキングをするのが良いか?」ということを検討していけば、きっとスピーディーに作業を進めていくことが出来ると思います。
マスキングテープとの併用
あともう一つオススメなのが、マスキングテープと併用して使うというのものです。
直線のマスキングは言うまでもなくマスキングテープの完勝です。しかし、例えば角の丸い四角形をマスキングする際には、直線はマスキングテープを使い、曲線部分はMr.マスキングゾル改を筆を使って塗っていく。こんな使い方もアリなんではないでしょうか。
美しい作品を仕上げるためにも、ぜひとも自分なりのマスキングワーク(こんな言葉があるのか分かりませんが笑)を確立させましょう!
説明冒頭の違いはココの欄にナイフでカットできないとありますが、下の説明ではデザインナイフでカットしてますよね?結局どっちなんですか?
ご指摘ありがとうございます!「マスキングゾル・改」は「カットできる」です。訂正してお詫び申し上げます。